【iDeCo(イデコ)】老後資金は確定拠出年金で作る!国民年金だけでは生活できない
確定拠出年金のお話です。
最近よくCMでも見かけると思います。昨年秋頃「iDeCo」という名称がつきました。
いろいろなメリットがあるので、「老後破産」を避けるためにもぜひ活用したいですね。
老後破産とはどういうことか
総務省の2015年の家計調査報告では、夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯の生活費は月に約27万円といわれています。
一方、実収入は社会保障給付(年金など)で月に約21万円となります。
年金だけでは6万円の赤字です。
これは2015年の話です。
10年後、20年後、30年後、今の働き盛りの世代が退職する頃には年金受給額はもっと減っていると考えられます。
さらに平均寿命は伸び続けています。今や100歳まで生きる人もあまり珍しくはありません。
老後破産しないためには、働けるうちに自分で老後資金を作る必要があるわけです。
ちなみに
65歳から20年生きると仮定して、月6万円の赤字を補填するためには1440万円必要です。
現段階で、孫にお小遣いもあげられないような必要最低限の生活をするだけで1500万円の貯蓄が必要ということです。
数十年たつころには物価は上がり、年金受給額は減っていることでしょう。
豊かな老後のためには2000万、3000万、それ以上のお金が必要になってきます。
充実したセカンドライフを送るために
こつこつ貯蓄もいいですが、銀行に預ければお金が増えていた時代とは違います。
超低金利の現在、普通預金の金利はほぼゼロ。銀行はただの金庫です。
今後10%のインフレが起こったとすると、100万円で売っていた物は110万円になりますが、銀行に預けた100万円は100万円のままです。(数百円程度の利息はついているはずですが)
お金に働いてもらう
お金を得るためにはいろいろ方法がありますが、お金に働いてもらうという選択肢があります。
つまり投資です。
投資というと、株やFX、不動産など難しいイメージやギャンブルと同じようなイメージがつきまとうかと思います。
実際簡単ではないですし、やり方によってはギャンブルです。
お金が増えることもあれば減ることもあります。
しかし、リスクを取らなければリターンを得ることはできません。
ノーリスクはノーリターンです。
リスクを取るか取らないかではなく、どうやってリスクを取るかです。
確定拠出年金(iDeCo)という方法
「401k」とも呼ばれます。
将来の年金を自分で運用して作る制度です。
個人や雇用先の企業が掛け金を支払い、運用結果は「自己責任」となります。
企業型のものは、今までの3階部分の企業年金や退職金の代わりになります。
企業側もまとまった退職金を用意するより楽みたいなので、取り入れているようです。
要するに国が、「年金払えなくなりそうだから、自己責任で作ってね」というわけです。
かといって、若い世代は完全に払い損である年金保険料の支払いがなくなるわけではありません。
たまったもんじゃないですよね。
しかし我々庶民には、今ある制度を活用するしか道はないのです。
メリットとデメリット
「年金」というくらいなので、普通の投資にくらべていろいろなメリットがあります。
今まで、退職金制度や企業年金制度は、今いくらもらえるかどうかが分かりにくい仕組みでした。確定拠出年金では、ネットでいつでも年金資産を確認できます。
自己責任の制度というと厳しく冷たいイメージがありますが、その代わりに手厚く保護されている部分もあります。会社の倒産や金融機関の破綻から、自分の老後の財産を守る仕組みが整っています。また、後から給付の引き下げを行われることもありません。
さらに、国や会社の年金運用の方針に不満があっても、今までは異議を申し立てることができませんでした。国民年金が株の比率が高いということで、不満に思う人も多いようですが、確定拠出年金では自分の財産分について、好きな運用方法を選択することができます。
中でも最大のメリットは、毎月の掛け金全額が所得控除の対象になることでしょう。
老後資金を貯めながら節税ができるわけです。
国民年金第1号被保険者の場合は、掛け金の上限は月68,000円。
サラリーマンのような第2号被保険者の場合、個人型は23,000円、企業型は55,000円。
支払っている金額 × 所得税率分が、確定申告(年末調整)で戻ってきます。
年収によって異なりますが、3〜5割といったところでしょうか。
また運用益も全額非課税です。NISAと同じですね。
ちなみに普通に株式投資すると、儲けの20%税金で持って行かれます。
デメリットとしては、60歳までは引き出せません。
老後資金を作るという意味ではメリットになるかもしれません。
株式や債券に分散投資、リスクを取らずに定期預金に、など好きな対象に好きな配分で振り分けることができます。
全額定期預金だとしても、そちらに回した分の税金が減るので、普通に定期預金するよりはお得です。
国民年金には期待できない
今やこんな時代です。これからさらに加速していきます。
下の世代に支えてもらうことは諦めましょう。
まだ始めていない方は、今すぐにでも始めた方がいいと思いますよ。