ビットコインで個人の価値をトレードできる時代がやってきたけど現状は…。
VALUとは
「じぶんの価値」をシェア・トレードするBitcoinの新時代サービスというキャッチコピーで、自分の価値を売り出して他の人がトレードできたりするサービスです。
自分を株式にして売り出すとは、ちょっと未来すぎてついていけないかもしれませんが、かなり面白そうな取り組みです。
この株(単位:VL)はビットコインを使って取引します。
発行主は優待という形で株主還元を行うことができます。
株式会社の株主優待やクラウドファンディングのようですね。
早速有名人たちが続々と参戦しています。
表示されているのは時価総額です。
暗号通貨バブルの波がここにも来ていますね。
登録して取引するにはフェイスブック認証が必要です。
自分が株主だということを隠す機能があるので、実名顔出ししたくない人でも大丈夫です。
さらに自分のVALUを公開するには、申請して審査に通る必要があります。
有名人でなくても一応申請はできますが、審査に通るかは微妙ですね…。
VALUの現状
ネット上で声のでかい、いわゆるインフルエンサーにお金が集まる状況です。
魅力的な夢があるけどお金がない起業家のような人たちを支援できるサービスで、開発者もそういう想いで始めたんだと思いますが、それが実現できる現状ではありません。
株式やクラウドファンディングに似せるのであれば、プロフィール等に集めた資金の使用用途を明記して、実際に使った証明などを公開するべきだと思います。
(この内容を問い合わせてみたところ、数日以内に返答すると返信がきました。)
現状は、優待もない(あっても到底金額に見合ったものではない)、プロフィールも自己紹介のみ、というような支援するには情報が少なすぎる状況です。
なので、すでにある程度の知名度があるインフルエンサーにお金が集まって「3日で1000万調達したwwわろすww」と調子に乗り、彼らが再投資する(元手ゼロで得た資金なので躊躇なくばら撒く)のにあやかろうと媚びる連中(チルドレン)が大量発生という見てられないことに。
トップらしく是正に努めてほしいものですが、煽ってるだけですし…。
他にも手数料がめちゃ高い(1%‼︎)、流動性が低すぎる、セキュリティが甘い、VALU主も投資家も秘密鍵は持っておらずBTCにしないと引き出せない、税金のこと等、問題はいろいろあります。
思想は新しくて素晴らしいと思いますが、スタートダッシュに失敗しちゃったかなという感じ。
Twitter上で(特に投資経験があるような人)は、圧倒的に否定的な意見が多い印象です。
VALU、発行者がトークンを買ってくれた人に対して価格に見合う対価を提供できるとは思えないし、田中から見ればただの「貢」プラットフォーム。発行者だけが通貨発行益を享受できる。簡単に言えばすげーカジュアルにできるICOみたいな。今発行者になれば儲かると思うよ。買う養分を犠牲にして
— 田中😇 (@tanaka_bot_1) 2017年6月6日
イケハヤとホリエモンのVALU空売りさせてほしい
— 銀髪推進派 (@alpaka) 2017年6月5日
相続税では、もしVALUが仮想通貨や金地金みたいなモノだと認識されると、相続発生時の取引価格で評価されることになると、いまイケハヤ死んだらまさかの自分のVALUが30億円の時価総額で評価されて、15億円の相続税で即死かなww ハゲても死ぬなよw pic.twitter.com/p8K5k15m9P
— 次郎丸(´・_・`)哲戸 (@_Jiro70) 2017年6月6日
退会する場合のMy VALUの扱い。これはなかなか衝撃的だな。
— そもんず (@somonsism) 2017年6月5日
「発行主が退会したVALUは、退会通知がされてから3ヶ月で売買取引停止となります。売買取引停止から1ヶ月でデータから消失します。」
まあ、でも会社が倒産して上場廃止になるときと同じと言えば同じ。
株式とValuの何が違うかというと、前者には法的に根拠のある諸権利が付随しますが、後者には何もないという違いがあります。
— わかり手@メンヘラ.jp (@ganbare_zinrui) 2017年6月4日
肯定してるのはほとんどポジトークかな。
数日前は「面白そうなサービスだし、投資家サイドも儲かりそうだぞ。流動性上がるといいな。」と思っておすすめする記事を書いてしまいましたが、大きく印象が変わりました。
普通にビットコインやアルトコイン買ってた方が全然いいです。
考え方自体は素晴らしいですし、これからそういう時代が来ると思うので、サービス改善するか、類似の新しいサービスが登場するのを期待したいですね。
ここからビットコインに興味を持った人もいるかもしれませんので、よければこちらを参考にしてください。