【前編】映画3月のライオン感想 原作ファン大満足のキャスティングだったが内容は…。
羽海野チカ原作の「3月のライオン」が前後編の二部作で映画化されました。
原作の大ファンなので、さっそく「闘いの前編」を観てきました。
4月22日に「愛の後編」が公開予定です。
原作ファン大満足のキャスト
有名な人がたくさん出演していますよね。
相関図はこんな感じ。
多い!
いろんな人が出ています。
どのキャストも原作のイメージを再現していて、文句なしでした。
特によかったのは
- 桐山零(神木隆之介)
- 川本あかり(倉科カナ)
- 島田開(佐々木蔵之介)
- 宗谷冬司(加瀬亮)
零はもはや言うことなし。他にいないでしょう。
あかりさんは優しい感じが滲み出ていて本当に原作のおねいちゃんという感じでしたし、島田さんは佐々木蔵之介をモデルにしているそうなので本人出演という感じ。
宗谷は白髪にすればもっとよかったのにな、とは思いますが4人とも原作そっくりという感じで非常によかったです。
モモ(新津ちせ)は、「君の名は。」で有名な新海誠監督の娘だそうです。
二階堂(染谷将太)は特殊メイクだということで話題になりましたね。
実は二海堂晴信役は染谷でした。がっかりですか? じらしてごめんなさい(じらしたのは僕じゃないけど……)。
いろんな意味で本当に映画の中でしか会えない二海堂くんが誕生しました。染谷の事は忘れてください、それが本望です。
映画の中だけで生きている二海堂くんです。自分は身体を貸した程度です。
内容はちょっと薄い
現在12巻まで発売されていますが、その半分くらいまでの内容を2時間に詰め込んじゃったもんですから、ひとつひとつのエピソードの内容が薄っぺらいです。
零の過去に関するエピソードは結構濃く描かれていると思いましたが、現在の川本家との関わりが少ない印象でした。
林田先生(高橋一生)は友達のいない零と友達のように仲良くしてくれて、もっといろいろな深いエピソードがあるのですが、登場シーンも少なく「将棋好きないい先生」くらいしか伝わってきませんでした。
二階堂は、「聖の青春」という映画で松山ケンイチが演じた「村山聖」という天才棋士がモデルとなっています。
持病との闘いや、なぜあんなに零に対して熱いのかなど圧倒的に足りないと感じましたし、川本家との絡みはバッサリカットされていました。
他にも登場人物みんなにスポットを当てるために、説明もなくさらっと流れていくシーンも多くあるので原作知らないとついていけないんじゃないかと思いました。
時間の都合上しかたないですが、それなら映画ではなくドラマにしてくれたらなーと思います。
前後編で4時間、ドラマ1クールなら12時間、
3倍あればもう少し深く描けたのではないかと思ってしまいちょっと残念でした。
対局シーンはよかった
エピソードは薄かったですが、対局シーンは迫力があり引き込まれました。
現役のプロ棋士が監修・指導し、戦法も教えたそうです。
映画の将棋監修は先崎学九段が担当し、村中秀史六段、藤森哲也四段、田中誠指導棋士三段らが、指し方や棋士らしい動きの指導役として撮影に関わっています。
対局のシーンでは、一手ずつの意味とその時の棋士がどういう気持ちになっているのかを役者さんに伝えながら撮影を行なったということで、そのリアルな演技にぜひご注目ください。
また、映画中では数秒しか使われない局面でも初手から詰みまでの棋譜が作られているので、その局面に至るまでどういう棋譜をたどったのか、などを想像ながら楽しんでみるのもアリですね。
神木隆之介自身は将棋が好きだそうで、撮影の中で強くなり、アマ初段となったそうです。
後編観ました
原作にはないストーリーと結末で、とっても楽しめました。
漫画の実写化としては、いちばん好き。
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3月のライオンは、Kindle版なら46%ポイントが貯まるという謎の高還元率です。ビックリしました。
実質約半額で買えますので、ぜひ原作を読んでから映画を観ることを強くおすすめします!