医療保険は必要?不要国民健康保険だけで本当に充分なのかどうか考える

みなさんは、医療保険に入っていますか?

「医療保険 必要」などで検索すると、「国民健康保険と貯蓄でカバーできるから、医療保険は不要」 という意見が多いように思います。

 

では本当にそれが最適解なのか?

この医療保険が必要か不要か論は、持ち家か賃貸かという話と同じくらい賛否両論ありますが、一つの意見として記事にしたいと思います。

医療保険の必要性 

大きく分けて、生命保険と医療保険があります。死亡または高度障害で保険金がおりるものと、医療費の支払いで保険金がおりるものです。

結婚するつもりはなく、親の生活費等も必要ない人や、持ち家で団信に入っている人は生命保険は必要ないかもしれません。

 

しかし、医療保険に関しては必要だと思います。

強制的にかなり高い保険料を払っている国民健康保険で大部分はカバーできますが、できないところもあります。

ではまず、国民健康保険でカバーできる範囲を見ていきましょう。

 

医療保険に入らなくてもこれだけ保障がある

サラリーマンなら、会社に行けない日が4日以上続くと、4日目から傷病手当金として日給の3分の2が受け取れます。

これがあれば全くの無給ではありませんが、給料が減る+病院のお金は当然必要になってきます。

自営業だとこの制度はありません。

 

また、国民健康保険では高額療養費制度というものがあり、1ヶ月の自己負担に限度額が設定されています。

たとえ100万円の手術をすることになっても、自分で払うのはこの上限額までとなります。

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医療費が高額になりそうなとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会

基準になる標準報酬月額とは大雑把に、残業代や交通費も含んだ月給のことです。

自己負担額は、概ね5万〜10万円で収まる人が多いのではないかと思います。

 

ざっくりシミュレーション 

たとえば、サラリーマンで月給25万円、1ヶ月入院することになった場合。

傷病手当金が出ない最初の3日間は有給を取得するとして、この間は計算にいれないことにします。

医療費の自己負担は約6万円、差額ベッド代はなし。

食費については入院関係なくかかると思うので、考えないこととします。

 

傷病手当金約17万円 − 医療費約6万円=11万円

家賃や光熱費などの固定費を払ったら、ぎりぎりマイナスにはならないくらいでしょうか。

 

これをどう捉えるかは人によると思います。

自分1人ならこれでいいかもしれませんし、養っている家族がいればこれではまずいかもしれません。

 

ちなみに平均の入院日数は2週間程度だそうです。

しかし、退院してすぐ仕事に復帰できるかはわからないので、1ヶ月働けないという仮定にしました。

 

差額ベッド代について

先ほどの計算では、「差額ベッド代」を考慮しませんでした。

6人病室なら差額ベッド代はかかりませんが、4人、3人、2人、1人部屋では差額ベッド代が発生します。

ホテルみたいなもので、人数が少ないほど高くなります。

4人部屋だと1日2000円程度、1人部屋だと8000円程度、平均5000円〜6000円といわれています。

 

そしてこの差額ベッド代は、健康保険の適応外です。例外として、医師が「治療に必要」と判断して個室にした場合は適応されますが、自分の希望で人数が少ない部屋にした場合は全額実費です。

「6人部屋でいいや」と思っていても、他の患者は選べませんので、やばい人と同室になってしまうかもしれません。

この差額ベッド代を負担することになると、傷病手当金だけでは賄えませんね。

医療保険に入っていなければ、貯蓄を取り崩すしかありません。

 

医療保険の内容でよくある「入院したら日額5000円」というのは、この差額ベッド代の平均からきているそうです。

 

本当に貯蓄で充分ですか?

短期入院なら100万円も貯蓄があれば、充分対応できると思います。

 

ですが、長期になればなるほど負担は増えます。

高額療養費制度の限度額は月額ですので、2ヶ月以上ならもっとお金がかかります。

ぎりぎりの貯蓄しかなく、取り崩したくないときもあるでしょう。

 

家計にかなりの余裕がある人は貯蓄で大丈夫かもしれませんが、そうでない人は安心できないと思います。

 

医療保険は入ったほうがいいと思う 

年齢によりますが、掛け捨ての医療保険なんて特約とか付けすぎなければ、月額2000円弱くらいのものです。

日額5000円と手術一時金数万円くらいは、どの保険でも付いています。

+100円程度で、2000万円までの先進医療特約も付けられるので、これくらいは加入しておいたほうが良いのではないかと思います。

 

入院一時金とか、三大疾病の特約とかは必要に応じて。

約款にある「所定の状態」というのが、ほとんど寝たきりのような状態を差していて貰える可能性が非常に低いこともあるので、内容はよく確認しましょう。

ちなみに、がんの特約をつけるよりは、別でがん保険に入ったほうが安くて充実していることが多いです。

 

回復後の生活のためや、周りに迷惑をかけないためにも、家計に余裕がなく、貯金が少ない人ほど保険はかけておいたほうがいいと思います。

 

不安なら専門家に相談してみよう

学生の頃は働き出しても保険入らなくていいかなと思っていましたが、最近お金の専門家にいろいろと相談して、このような考えになりました。

保険マンモスという保険無料相談サービスを利用して、ファイナンシャルプランナーに相談しました。

とても親身に相談に乗ってくださり、質問にもいろいろ答えてもらいました。 

 

相談したからといって別に契約しなくてもいいので、無料で保険のことを教えてもらえる素晴らしいサービスです。

保険に対する知識がグッと深まりました。

保険マンモス公式サイト 

 

というわけで、公的な制度でかなり保障されているけど、それでも医療保険は必要だと思うという話でした。 

何が正解と一概には言えないので、詳しい人に相談して自分に合ったものを比較検討すべきです。

そして「保険は定期的に見直すのが常識」だそうです。

ずいぶん前に加入した保険がそのままなら、一度見直してみましょう。 

 

生命保険についての考えはこちら。

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