【後編】映画3月のライオン感想 原作にはない感動の結末へ【ネタバレ】

3月のライオン

公開日の朝一で観てきました。

 

ほんと最高だった。原作ファン大満足。

前向きな気持ちになれる映画でした。 

 

前編の感想は「キャスティングは最高だけど、駆け足で進んでいくのでひとつひとつのエピソードが薄かった」 でした。

ところが後編は原作にはない結末に向かって進んでいき、非常によかったです。

この結末は、羽海野チカが当初原作で考えていた結末だそうです。

以下ネタバレです。

宗谷戦

前編で新人王になったことで、宗谷名人との記念対局が実現します。

宗谷戦の前に、幸田さんから「目の前にいるのは人間だ。自分で作ったバケモノと戦うな」というメッセージ。めっちゃいいお父さん。

ここでは負けてしまいますが、何か新しいものを掴んだ様子。

獅子王戦に向けてのトーナメントが始まります。

 

ひなたのいじめ

いじめられていた子をかばったことで、次の標的にされていじめられてしまいます。

自分がいじめられても「かばったことは絶対に間違ってない」と強く言い切るひなたに、昔いじめられていた零は時を超えて救われます。

「一生かかっても恩を返す」と決意します。

 

しかし結果的に零は何もできず、いじめ問題は解決。

これに落ち込む零に対して、林田先生が励ますシーンも好きでした。

高橋一生、ほんとにかっこいい。 

 

「妻子捨男」との話

妻と子を捨てて他の女と子どもを作って出て行った父親が、リストラされて寮の退去が迫っているため、家を求めて帰ってきます。

病気の奥さんの面倒をあかりに看させて、自分は自由になろうとしているクズ親父、甘麻井戸誠二郎役は伊勢谷友介です。

うさんくささが滲み出る演技で、誠二郎っぷりがすごい。

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いじめのときは力になれなかったと思っているので、今回こそはと張り切る零。

林田先生と野口先輩といっしょに調べたシーンはありませんでしたが、理論武装で戦うところもかっこよかったです。

 

零の告白 

そして原作で個人的に1番アツかったシーン

「ひなたさんとの結婚を考えています」

一生かけても恩返しすると決めた零の本気の告白に、ひなたは倒れてしまいます。 

 

もうひとつのラストへ

零は川本家を助けるために張り切りすぎて、誠二郎を「誘拐犯」とか「クズ」とかボロクソに罵倒してしまいます。 

ところが「こんな人でも、私たちのお父さんなんだよ」と言われてしまい、川本家と距離を置かれることに。 

 

将棋しかなくなってしまい、ひたすら強くなるしかないと思い、学校も辞めようとする零。

そして、最愛の奥さんと死別して香子との関係も切って、同じく将棋だけになった後藤との獅子王戦決勝。

因縁の後藤との対決、将棋しかない零の必死さが描かれていました。 

 

対局の終盤、幼い頃から生きるために暗い将棋人生を送ってきたが、川本家の人々、二海堂、島田さん、幸田さん、いろんな人に支えられていたことに気づき涙を流す零。 

対局には勝利。終了後走って川本家へ向かい、謝罪して仲直り。 

3姉妹も原作とは違う形で父との縁を切っていました。

負けた後藤の清々しい表情も印象的でした。

 

獅子王戦に向けて着物を仕立てているときに、幸田さんに将棋が「好きです」という零。

幼い頃は嘘だったけど、今では好きになっているところにグッときました。

 

ラストは獅子王のタイトルをかけて宗谷と対局開始、というところでエンド。

着物姿もかっこよかったですし、爽やかな終わり方も個人的に大満足でした。

エンディングの「春の歌」も爽やかさに拍車をかけていて、とっても好きです。

思わず買ってしまいました。 

 

春の歌

春の歌

  • 藤原さくら
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

最高だった 

前編観たときは「原作に沿ってるけど内容薄いなー」と思っていましたが、後編は原作にない要素も多く、綺麗にまとまっていてて大満足でした。

とっても前向きな気持ちになれる映画でした。

 

原作者の考えていた、ひとつの結末の形を観ることができました。

漫画のほうはどういう結末を迎えるのか、とても楽しみです。

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